第2回
こんにちは。6月度認定雀士のとよ-Dashです。
今回も東風プロリーグでの一局を皆さんと考察していきます。
読者の方々も自分が打っていると思って考えて見ましょう。
東風戦プロリーグ 東2局 一本場 ドラ8m 非幻球争奪戦
東家(私)32000
南家 16000
西家 17000
北家 15000
4000オールを和がり一歩抜け出した状況です。追加点を加えて勝負を決めたい場面です。
そして私の手牌がこちら5順目
一二二三四四七九567(4)(4) ツモ八
ドラの8mを引き入れての聴牌。さて何を切りましょうか?
「いやいや、普通にカン3mのイーペーコーでしょ?」と聞こえてきます。
確かに1m切りでダマ3900の聴牌、5.6mで手変わりもあります。
このままリーチもいいでしょうね。
私の選択は2m切りでした。
東風戦ということも考えるとこれは少数派でしょうか。
一通とピンズ両面への手変わりを考えました。
手変わり枚数は2m切りが多いですが、4m4pのシャンポンでは当然ダマの出上がりはできません。
和了スピードが生命線の東風戦でこの選択はどうなのでしょうか。
結果はまず手変わりの前に3mを引いてしまいました(笑)。
時すでに遅しツモ切って手変わり待ち続行9順目に赤5pを引き3−6pの平和ドラ2聴牌。
捨て牌が偏っていたためダマ聴にしました。
西家からその後すぐに3pを出上がり6100点の和了中押しに成功しました。
さて、あなたの選択は何切りだったでしょうか?
またリーチの有無は?他家・捨て牌まで考慮すれば様々な思考が頭を駆けるでしょう。
数ある選択肢の中、自分なりに考え抜いた一打が「正着」と言えると私は思います。
本日はここまで。次回は「幻球争奪戦」での一局を分析していきたいと思います。
またお会いしましょう。とよ‐Dash
第1回
初めまして。こんにちは。6月度認定雀士のとよ‐Dashと申します。
ここでは私が東風戦プロリーグをプレイした際に「分岐点」となった局を皆さんと考察していけたらと思います。
どうかお付き合いください。
東風戦プロリーグ 東三局 ドラ9s
東家(私):19000
南家 :23200
西家 :20000
北家 :17800
さて、戦況は以上のとおり。突出した者がおらず、あと2局。各家オーラスに向けリードを奪っておきたい状況です。
私の手牌は以下。
3順目
三四六七七八九5679東東 ツモ9s
ダブ東が対子でありマンズ258受けのイーシャンテン。3順目ではかなりの好手牌でしょう。
ここに浮かせていたドラ9sを重ねました。さて、何を切りましょうか。
マジョリティーを問うならピンフドラ3のイーシャンテンとなる東対子落しでしょう。
副次としてはダブ東ポンテンに備えるマンズ79落しです。
私はマンズ5mが重複しているのを嫌い、捨て牌のバランスを考慮し、マンズ落しを選択しました。
しかし、もう一つ選択肢が存在します。ドラ9s対子落し。
この状況ではまず選択する打ち手は少ないと思います。
しかしオーラス和了トップetcであればドラ対子落しもいい選択ではないでしょうか。
まず258mが入ればリーチ。または67789の部分に雀頭を求めつつ東のポンテンに受ける。
真実の意味でのスピード重視ならこれが一番と考えます。
点棒状況、場の状況に加えMJでは「幻球争奪戦」もあり、各順完璧な打牌をするのは困難でしょう。
先程の手でもそれぞれの打牌に長所が存在し、選択が難しい。
正解など存在しません。
そこでプレイヤーが考え、結論を出し、選択を信じて打つのが麻雀の上達に最も必要なことではないでしょうか。
プロリーグでお会いできるのを楽しみにしています。
ありがとうございました。とよ‐Dash