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ふみな先生の麻雀講座

透明リーチ麻雀 3


       

今回は透明リーチ麻雀での出上がりを狙うためのコツを身に付けましょう。

出上がりを狙うためにはこちらの聴牌を気付かせないのが重要です。

相手が上級者になってくれば、こちらの捨て牌の小さな情報から危険を察知して守備的な対応をしてきます。

具体的な例は以前(透明リーチ麻雀1)にも挙げましたが
・中張牌が捨て牌に並んでくる(特に3~7)。
・ドラや赤を切ってくる。
・安全牌が手出しで出てくる。(2枚切れの字牌や全員に通っている牌など)
といったところですね。

つまりこの兆候が見られない場合は聴牌しているケースが低いということです。

勘のよいプレイヤーの方ならもうお気付きですね!
出上がりを狙うためには、この兆候をいかにカモフラージュするかが大事になってくるのです。

簡単な例を出してみますね。


Q1

このルールで何を切りますか?

東一局0本場 南家 6巡目 原点

解答
A1

普段ならば安牌の北を残して、ドラを切らずピンフも確定する六萬切りをすることが多いと思います。
しかし、「後半に中張牌が出てくる」「安全牌が手出しで出てくる」という聴牌ポイントの2つを満たしてしまいます。
ここは相手にまだ大丈夫と思わせるために北を切るのもいいと思います。
当然この手順にはリスクも伴います。
後半になればなるほどドラ表示牌でもある六萬は危険になります。
ドラより怖いドラ表示牌という格言もあるくらいですからね。


 

続けてもう一問出してみますね。


Q2

何を切りますか?

東二局0本場 南家 8巡目 19000点(-1000点)の2着目

解答
A2

これだけの充分形ならばドラの中を切って完全イーシャンテンに受けるのが自然です。
しかしこの透明リーチ麻雀のもうひとつの特殊ルールに「出上がりは点数が2倍」というのがあります。
この手牌をもう一度良く見てください。
中を切って二萬を引いたら三色が、六萬八ソウだとピンフも消えてしまいます。
先に六ソウを引いた場合は三色の確定する三萬切りにしたいですよね?
相手の対応を遅らせ、自分の出上がりの可能性と充分な打点を確保するためにもここは三萬切りとしてみましょう。
ここで中を切って鳴かれる可能性はそれほど高くありません。
それよりも、後に残せば残すほど放銃の可能性も上がってしまいます。
しかし、もし鳴かれた時は相手の手牌を進めることになりますよね。


       

Q1でのリスクは後半の放銃の危険性、Q2でのリスクは聴牌チャンスの減少があります。
その分のリターンとして、相手の警戒心を弱め出上がりの可能性をあげることができます。

「どうすれば相手に警戒されないのだろうか?」
ということを考え、その思考を元にリスクとリターンのバランスを保つようにできれば出上がりを狙うことが出来るようになりますよ!